洗濯をするなら必ず柔軟剤を使わないといけないと思っていませんか?
実は柔軟剤なしでも、吸水性が良くなったり肌荒れの防止になったりと、メリットがあるのです。
ただ気になるのは、洗濯後の臭いや仕上がりのふわふわ感ですよね。
そこで柔軟剤なしで洗濯した場合の臭いやふわふわ感について、実際に試してみました!
柔軟剤なしのメリットやデメリットに、おすすめの洗剤もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
[quads id=1]Contents
柔軟剤とは?洗濯の柔軟剤の役割を解説
洗濯では当たり前のように洗剤と柔軟剤をセットで使用していましたが、そもそも柔軟剤は何なのかを考えたことはありませんでした。
そこで柔軟剤とは何なのか、どのような役割があるのかを調べてみました。
柔軟剤とは
柔軟剤とは衣類などを洗剤で洗った後の仕上げ剤です。
主成分は陽イオン界面活性剤となっています。
陽イオン界面活性剤は水分に馴染むプラスの親水基と、油分に馴染む親油基からできています。
「界面活性剤」と聞くと汚れを剥がす洗剤を思い浮かべるかもしれませんが、石けんや洗剤などは陰イオン界面活性剤でできていますよ。
陰イオン界面活性剤が成分の洗剤で洗った衣類などは、表面がマイナスの電気を帯びているのですが、反対の性質を持った陽イオン界面活性剤が成分の柔軟剤が中和してくれるのです。
陽イオン界面活性剤の成分で作られているものには、柔軟剤の他にシャンプーの後に使うコンディショナーや、殺菌作用があるため消毒剤としても利用されています。
柔軟剤の役割
柔軟剤の役割をまとめました。
- 衣類などの肌触りを良くしふわふわに仕上げる
- 静電気を防止する
- 洗濯機の中で洗濯物同士が絡まるのを抑えシワ・毛羽たちを防ぐ
- 好みの香りをつけ嫌な臭いから守る
柔軟剤にはこれだけの役割があります。どれも嬉しい効果ですよね。
・肌触りを良くしふわふわに仕上げる
陽イオン界面活性剤は親油基が潤滑油のような役割で、衣類などの繊維を薄い膜で覆う形になります。
そのため繊維同士が絡み合うのを防いで、柔らかくしなやかな肌触りに仕上げてくれます。
・静電気を防止する
柔軟剤を使うと繊維の表面は、コーティングされている状態になります。
このため繊維同士の摩擦か減り、静電気を溜めにくく、さらに静電気が起きるのを防ぐ効果もあります。
・洗濯物同士の絡まりを抑えシワ・毛羽立ちを防ぐ
柔軟剤の成分で衣類の表面は柔らかくなっています。
そのおかげで洗濯中の衣類同士の絡まりを抑えてくれるので、シワを軽減することができます。
さらに衣類同士が絡まないことで、摩擦が少なくなり毛羽立ちも防ぐことができますよ。
毛羽立ちは毛玉の原因にもなりますが、毛羽立ちを防ぐことで毛玉もできにくくなります。
・香りをつけ嫌な臭いから守る
柔軟剤は香り付けのイメージも強いと思います。
もともとは衣類の柔軟性をアップするために作られた柔軟剤ですが、洗濯後に香りを残す香料が配合されているものが主流です。
香りに加えて、殺菌・消臭の効果もあり、雑菌の繁殖や嫌な臭いがつくのも防いでくれます。
柔軟剤なしのメリット・デメリットを解説
柔軟剤には衣類を守る色々な役割があります。
それなら毎回柔軟剤を使った方がいい気もしますが、実は柔軟剤なしのメリットも大きいのです。
ここでは柔軟剤なしのメリット・デメリットについて紹介します。
柔軟剤なしのメリット
柔軟剤なしには次のようなメリットがありますよ。
- 肌トラブルを防ぐ
- 吸水性が上がる
- 家計が助かる
柔軟剤の成分は界面活性剤です。そしてその商品の多くは、石油が原料として使われています。
肌が弱い赤ちゃんや敏感肌の人では、かゆみや赤みなどの肌トラブルを起こす可能性もあります。
そして繊維の表面がコーティングされているため水を弾くのですが、その分急性が下がってしまうことも・・。
吸水性が上がる柔軟剤も多く出ていますが、生地によっては逆効果になることもあるのです。
そして柔軟剤を使う回数が減ることで、購入する費用を抑えることができます。
これは家計には大きなメリットですよね。柔軟剤なし・ありを上手に使い分けることで家計の助けにもなってくれますよ。
柔軟剤なしのデメリット
デメリットとしては、柔軟剤の効果を得られないことです。
- 繊維が硬く感じられる
- 静電気が起きやすくなる
- 洗濯後の香りが弱い
柔軟剤は繊維をコーティングすることで、柔らかく感じることができますが、柔軟剤なしでは肌触りが硬く感じることもあります。
そして静電気を抑える効果が得られないことから、静電気が起きやすくなってしまいます。特に冬場の静電気は悩みですよね。
さらに柔軟剤を使わないと、洗濯後にいい香りを残す効果が弱まります。洗剤にもいい香りがするものもありますが、やっぱり柔軟剤に比べると香りが弱いので、柔軟剤の香りを残したい人には大きなデメリットになります。
柔軟剤を使用しない方がいいもの・使用した方がいいもの
洗濯をするとき私は柔軟剤を使うものと使わないものに分けています。
柔軟剤の役割には静電気を防いだり、表面をコーティングしてくれるので花粉などがつきにくくなる効果があります。
ここでは柔軟剤を使った方がいいものと、使用しない方がいいもの、その理由を解説します。
使用しない方がいいもの
使用しない方がいいものは、直接肌に触れるものです。
- タオル類
- 下着や靴下
- 汗を吸い取る吸水性の高いインナー
- マイクロファイバー生地のもの
- ベビー服
- ナイロン素材の衣類
下着類やベビー服などは、肌トラブルを防ぐこともできますし、柔軟剤を使わない方が吸水性も高いです。
そしてタオルも直接肌に触れる機会の多いものですよね。
それに吸水性が大事ですから、できるだけ柔軟は使わない方がタオルとしての役割を長持ちさせることができます。
それからマイクロファイバーやナイロン素材のものも、柔軟剤を使う必要がないです。使用したからといって生地の性質から、柔らかさなどは感じません。
使用した方がいいもの
柔軟剤にはたくさんの役割があるので、使った方がいいものもあります。
- コートやジャケットなどの上着類
- ポリエステルやアクリルなどの化学繊維のもの
柔軟剤は静電気を抑える効果や、繊維をコーティングするため花粉やほこりなどをつきにくくしてくれる効果もあります。
上着など直接肌に触れる面積が少なく、外気に触れることが多いものは柔軟剤を使用した方がメリットが大きいです。
そしてポリエステルなどの化学繊維でできた衣類は静電気が起きやすい性質があります。
冬場に着る機会の多いセーターは繊維も長く、特に電気を帯電しやすいです。静電気の起きやすい乾燥した冬場は、セーターなどの衣類を柔軟剤で仕上げることで静電気から守ってくれますよ。
洗濯で柔軟剤なしの臭いやふわふわ感を調査
私はタオルや下着などの直接肌に触れるものを洗剤のみで洗濯しています。
以前は洗濯物すべてで柔軟剤を使っていたのですが、タオルの吸水性や子どもが敏感肌なこともあり、柔軟剤なしで洗濯をするようになりました。
使っている洗剤は花王アタックの粉洗剤とライオンのトップスーパーナノックスです。
私はタオルや下着類は粉洗剤で、トップスなどは液体洗剤で洗っています。
以前は液体洗剤のみ使用していましたが、生乾きが気になると友人に話したところ「粉洗剤の方が臭いが気にならない」と言われてから粉洗剤を使うようになりました。
さらっとした粉で冷たい水にもよく溶け洗濯後に香りが残ることもなく、粉洗剤も使いやすいです。
柔軟剤なしで洗濯したときの香りは?
洗剤のみで洗濯をした場合、柔軟剤なしのデメリットでもお伝えした通り、いい香りが残ることはあまりありません。
柔軟剤を使うと自分好みの香りを残すことができますが、柔軟剤なしでは洗濯後の香りは弱いです。若干使った洗剤の香りがする程度でした。
ただし使う洗剤によっては香りを残すことができます。
液体洗剤のトップスーパーナノックスで洗濯をした後は、花王アタックよりも香りが強く残ります。
他にも香りを重視した洗剤を使うと、柔軟剤なしでも好みの香りを残すことが可能です。
私の場合は柔軟剤なしで洗濯しているものが、タオルや下着類ですので正直香りがしなくて残念ということはありません。
むしろ余計な香りがしない分清潔感もあり、タオルや下着は柔軟剤なしで洗濯する方が好きです。
柔軟剤なしでもふわふわ感は出せる?
特にタオルを使用した時に感じるのですが、優しい肌触りでふわふわとは言いにくいです。
ただしゴワゴワして使いづらいということもありません。
下の画像はタオルを柔軟剤なしと柔軟剤ありでそれぞれ洗濯したものです。
購入から3カ月ほど経ったタオルで使用頻度・洗濯回数がほぼ同じ状態のもので比べてみました。
見た感じはどちらもあまり変わりません。肌触りは柔軟剤ありの方が柔らかいですが、手を拭いたときの水分は柔軟剤なしの方がしっかり拭き取ってくれています。
タオルは柔軟剤なしの方がしっかり拭き取りしてくれるので、使い心地もいいですよ♪
洗濯を柔軟剤なしでするときのポイント!
柔軟剤なしでも生地が硬くならず、ふわっとさせるにはいくつかのポイントがあります。
長持ちさせることにも繋がりますので、参考にしてください。
洗濯ネットを利用する
洗濯機に入れるときは洗濯ネットを使用すると、他の衣類と絡まることもないため繊維が潰れてしまうことを防いてくれます。
繊維の潰れの他にも、型崩れからも守ってくれるので、できるだけ洗濯ネットを使用するのをおすすめしますよ。
洗濯ネットも入れる衣類の形状に合わせた種類のものが、たくさんあります。
100均にも豊富に商品が揃っていて、私も使用していますよ。
洗剤は適量を入れる
洗濯のときにやってしまいがちなのが、洗剤の入れ過ぎです。
洗剤を入れ過ぎると水に溶けなかったり、すすぎ残りが起きてしまったりすることがあります。
洗剤が衣類や洗濯槽に残ってしまうと、生地が傷んで硬くなり、雑菌が繁殖しやすくなるため嫌な臭いの原因にもなります。
多く入れた方が汚れが落ちると思ってしまいますが、洗剤の入れ過ぎは逆効果になることが多いので避けましょう。
干すときはしっかり振って空気を入れる
乾いた後ふわふわにするためには、干すときにしっかり振ることが大切です。
数回大きく振ることで、繊維の間に空気が入り込み立たせることができます。
それにシワの予防にもなりますよ!
乾かし過ぎず干す時間は短めで
カラカラになるまで乾かしてしまうと、繊維が硬くゴワゴワになってしまいます。
特に晴れた日に天日干しを長時間してしまうと、繊維に傷もつきやすくなるため、長時間干しておくのはおすすめしません。
仕事の都合などで長時間干しっぱなしにするときは、陰干しするようにしましょう。
洗濯を柔軟剤だけするのは無理!汚れ落としは洗剤が必需品
洗濯は柔軟剤だけでは汚れを落とすことはできまん。
柔軟剤には洗浄成分が含まれていないため、洗濯機に柔軟剤だけ入れても汚れは落ちないのです。
軽い汚れであれば、水洗いだけでも表面上の汚れは落とすことができますので、きれいになったように見えます。
しかしこれは柔軟剤の効果ではないので、もしも柔軟剤しか入れなかったとしたら、洗剤で洗いなおすか、次回以降は洗剤で洗うようにしましょう。
[quads id=1]まとめ
洗濯を柔軟剤なしでするメリット・デメリットについてご紹介しました。
- 柔軟剤なしの洗濯では肌トラブルを防ぎ吸水性を回復させ家計にも優しい
- 柔軟剤なしのデメリットは繊維の柔らかさは感じにくく静電気も起きやすくなり香りを楽しめない
- 柔軟剤を使うものと、使わないものとで分けて洗濯をすると効果的
柔軟剤の使用は大きなメリットがありますが、デメリットになることもあります。
洗濯は毎日のことですから、あなたに合った柔軟剤の使い分けで、快適な生活を送りましょう。